心と身体のバランス ある論文で、先天性内斜視をもった幼児に対して神経学的治療をした研究があった。
先天性の斜視を持つお子さんは、字列を追うのがストレスになり、癇癪を起こしやすいという心理学の研究もある。 幼児は他人とコミュニケーションがとれず、母親の助けのもと治療を行なっていた。 一年が経つと眼球運動も安定してきて、経過は良好にみえた。 ある時、より良い治療法を他の先生から提案されて調整を試みたそうだ、その治療は今までの治療と違い 母親の手から離れて施術しなくてはいけなかった。 幼児は施術の途中で泣き出し、母親のもとへと逃げ出してしまった。 それから検査をすると、内斜視、眼球運動は悪化していた。 後日、再検査をすると一年前の状態に戻ってしまったという。 子供の調整をするにあたって、効率ばかりを考えていてはいけない その子の心を考慮して施術をする必要があり、不安を与えない工夫は時に治療法よりも優先すべき問題である。
この研究では純粋な子どもには顕著な結果がでたが、果たして、大人にも心理的なストレスは治療の経過の影響を与えるでしょうか?
答えは調べる必要もないと思います。
心理的なストレスからくる体の不調は昨今、大きな社会問題となってます。
私たち施術家、治療家は患者様、お客様に少しでも落ち着ける環境を提供していかなくてはいけません。
病院みたいに、不安を煽ったり、長時間待たせたり、話を聞かないのではダメなのです。