『Spine』という医学雑誌に、首の痛みに対する最良の治療法はカイロプラクティックであるという研究結果が掲載されました。この研究では、首が痛いときに人々が最初にどの医者に行くか、治療の回数、診断のための画像検査、治療内容などを半年間調査しました。
調査対象は約77万人で、地域や年齢に関係なく行われました。その結果、最初にカイロプラクターに行く人が45.2%で最も多く、次に多かったのは一般医(MD)で33.4%でした。また、最初にカイロプラクティックの治療を受けた人の約80%は、その後も他の医者には行かず、カイロプラクティックの治療を続けました。
さらに、カイロプラクティックの患者は画像検査も少なく済みました。レントゲンは17.7%、CT検査は0.5%、MRIは2.0%の使用率でした。一方、一般医はそれぞれ30.3%、3.3%、10.9%、救急医は26.4%、40.4%、8.0%、整形外科医は69.6%、3.1%、31.6%と、カイロプラクターと比べて画像検査の使用率が高かったです。
また、カイロプラクティックの患者の中で最終的に注射による治療を受けたのは0.4%、大手術を受けたのは0.1%でした。一方、一般医ではそれぞれ1.8%、0.9%、整形外科医では6.8%、3.4%でした。
これらの結果から、一般医が身体的診断の技術が不足していることがわかります。問診や触診、整形学検査法を正しく用いれば、多くの情報が得られ、その情報だけで診断できるケースが多いのです。しかし、一般医は触診や整形学検査法をあまり使わず、画像検査に頼ることが多いです。
また、一般医の画像検査の使用率がカイロプラクターと比べて高いことは、患者に不必要な放射線を浴びさせる可能性があり、検査費も高くなります。アメリカでは、CTやMRIの検査費は1回あたり20万円以上です。カイロプラクティックは首の痛みに対する最良の選択肢であるだけでなく、検査費と治療費の削減にも大きく貢献しています。
この研究の著者は、これらの利点を考慮に入れ、今後の医療システムは筋骨格関連の首の痛みに対する最初の治療としてカイロプラクティックを奨励し、一般医からカイロプラクターへの患者紹介を増やすよう努力するだろうと結論づけています。
つまり、首が痛いときには、まずカイロプラクターに行くのが一番良いということです。これが当たり前になることを願っています。
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