カイロプラクティックのレシピ(その5)
- 久喜市のカイロプラクティック
- 4月20日
- 読了時間: 3分
更新日:4月25日
カイロプラクティックのレシピ(その5)
自分の人生を捧げる対象がどのようなものかを知るには、その源流を見ることです。
カイロプラクティックの本場といえばアメリカ。そこには20校もの大学があり、専門的な教育を受けたカイロプラクターには医師に準じた資格が与えられます。私は日本の協会の支援により、テキサス・カイロプラクティック大学の研修に参加することができました。
そこで行われるのは、主に人体解剖研修です。 まず初めに行うのは追悼と感謝の儀式です。個人情報は厳重に保護されており、私たちが知ることができるのは、その方の年齢と性別のみでした。
そして、これから学びのパートナーとなる検体に、私たちは**「ローズ」**という名前をつけました。
解剖を始めたばかりの頃、それは間違いなく「人」でした。 しかし、解剖が進むにつれ、どこからか対象を「物」のように扱い、雑に作業を進めてしまう学生が出てきます。最後には骨だけになった検体を見て、かつて一人の人間であったことを忘れてしまうのです。
だからこそ、私たちは名前をつけました。 それが「人」であることを忘れないように。敬意を失わず、丁寧な心で最後までお付き合いできるように。その理由は、解剖を進めていく過程で痛いほどよく分かりました。
傷一つない身体にメスを入れる。 その傷は、もう二度と元には戻りません。人は亡くなれば、傷口を塞ぐ「治癒力」は失われるのです。検体を私たちの学びのために提供してくださったご遺族、関係者、そして何より「ローズ」本人への感謝が込み上げます。
一つひとつ、丁寧に解剖を進めていくうちに気づいたことがあります。 この貴重な経験は、偶然にも私たちの元に届きました。一度切れば、もう元には戻りません。では、普段私の院を訪れるお客様、患者さんはどうでしょうか。
彼らは自らの意思で、自分の足で訪ねてくださいます。 そして、この世に二つとない「宝物(身体)」を私に預けてくださるのです。これほど尊いことはないと、心から思えるようになりました。
一度切った傷が塞がらない、取り返しのつかない検体と向き合うように、日々の施術も行うべきです。いえ、それ以上に「もう二度とない」という覚悟を持って施術にあたるべきだと思っています。
私の尊敬する大陰D.C.(ドクター・オブ・カイロプラクティック)はこう言いました。
The First Adjustment
The Last Adjustment
The Only Adjustment
「何度来院された方であっても、初めてアジャストメントを行う時のように丁寧に。これがその人にとって最後の機会だと思って後悔のないように。そして、この一回が他にはない特別なものになるように、心を込めて。」



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